Intel Developer FORUM Japan 2005

正確にはこれと併催の「64ビット Windows プラットフォーム ワークショップ」というのに参加してきた(仕事は有給で休み)。
FORUMの方はありがちな展示会みたいなのと有料のセッションなので無視。
お台場のホテル日航東京で9時から開始ということで、普段会社に行くよりも早く家を出なければならなかった。そして電車は上り。東海道線の車内は明らかに空気が薄くて暑くて、新橋に着くころには我慢の限界に達しようとしていた(毎日はとても無理だ)。暑さは「汗が背中を流れ落ちるくらい」といえば想像できるだろうか。
で。
内容は午前、マイクロソフトのセッション3本。午後はインテルのセッション1本。
内容は

  • Windows Server 2003 SP1の概要
  • XPとServer 2003のx64 Editionの概要
  • 64bitアプリケーション開発、32bitからのポーティング方法
  • インテルEM64Tプロセッサの概要、ロードマップとアプリケーションの最適化

というところ。
知ってることと知らないことと半々くらいだったので、行った意味はあったと思う。
ファイルシステムレジストリシステムのリダイレクションとリフレクションに関しては影響度を考えてみる必要あり。
32ビットとの相互運用も考えて(試して)みる価値あり。
また、32ビットバイナリに比較した64ビットバイナリのファイルサイズに関してはなにも触れられていなかったのだが、もちろんサイズは増大する。ライブラリなんかを使ってない単純なアプリの場合はそれほど増えないのだが、MFCとスタティックにリンクするアプリケーションの場合、経験的には、たしか160%くらいになった気がする(まあ、単純に64ビットでコンパイルしただけなので完全の余地はあるわけだが)。
インテルコンパイラによるEM64Tへの最適化のお話はよくわからなかった(というか関係ない)。でもちょっとやってみたかった(きっとやり始めたらはまるんだろうな)。
全体的にサーバーアプリケーションにフォーカスしているようだった。確かにクライアントで64ビットOSを使用する理由はあまりないかもしれない(必要な分野もあるわけだが)。
感じたのはサーバーアプリケーションは楽しそうだな、ということ。コストのしがらみをひとまず置いておくなら、サーバアプリケーションの場合、動作環境をすべて自分で決定、把握できるわけだ。そして動作環境の設定もすべて自分でできる。いいなあ。Windows95(OSRですらない95)から最新OSまですべてサポートするなんて、いい加減もうやめたいわけですよ。それがボトルネックとなって「新しいことができない」「操作性が犠牲になる」なんてことはもうやめたいわけです。
ところで、64ビットのServer 2003 Enterprise Editionは最大物理メモリが1TBらしいです。すごすぎ。ちなみにXPは128GB。これでもすごいけど。