自分とか仕事とか社会とか

なーんか、なーんとなく過去の日記を読んでいたら、このエントリに辿り着いた。一年前。

でも、「成功とか幸福というのは、頭の回転の速さ、知識の量、記憶力といったこととの相関関係はむしろ小さく、人との出会いという偶然を大切にする姿勢、日々過ごす環境を少しずつでも良いものに変えていくことにどれだけ意識的であるか、自分を知りその自分の生き場所を社会全体の中から見つけ出そうと考えられる柔軟性、そういう類のこととの相関関係のほうが大きい」という、こう書いてしまえばまぁ当たり前の話を、ITトレンドにときどきまぶして、若い人たちに話してみるのもいいかなと思うようになった。
CNET Japan連載を終えての感想(2) - My Life Between Silicon Valley and Japan

これに対する当時の自分の反応は「広い世界を見たい」だった。
今はちょっと違う。引用するところも違う。人間は日々変わっていく。
毎日少しずつでもいいから何かを変えていくこと。いや、変えようと何かをすること。とにかく前進すること。これが大事だ。Joel Spolskyも「Joel on Software」の中で言っています。「射撃しつつ前進」だと。技術はどんどん進化していって、新しいものが次々と出てくるけど、それに翻弄されてはいけない。毎日少しずつ前に進めば、いずれ時が見方になるだろうと。
あと、自分の生きる場所を見つけるってことか。そのための「広い世界を見たい」だったけど、これはなかなか難しい。体は一つしかないので、ぜーんぶを見ることはできないだろう。それに、場所が違ってもきっとどこもそんなに変わらないんじゃないの?って最近思うようになった。どんな業界でも仕事でも会社でもなんでも。隣の芝生は青く見えるけど実際はそうでもない。ミーハーなのでこういうことを忘れがちだけれど。
で、自分のことをそれなりにわかっていて、社会における立ち位置も了解していて、それをふまえた上で自分が何をするか選ぶ。それをふまえた上で、何かを言ったり行動したりできる。そういう人って頭がいいって言うかな?と思った。よくわからないけど。えーと、つまり自分の居場所があるってことかな。「今は向こうの方がもりあがってるから自分もそっちに」とかがなくて、自分の居場所からそれを見ていられる強さみたいな。
ちなみに今のオレは全くそんなことがなく、あっち行ったりこっち行ったりしているのです。弱い。というか怖いんだよね。たぶん。そしてなかなか進化しない。そこから脱出できない。