カタロニア語の場合

日本にいるとあまり感じないと思うけど、世界には自分の話す言葉と同じ言語のソフトウェアを使えない人っているのだ。自分の話す言葉のWindowsが存在しないこともあるのだ。ある特定の言語のためにソフトウェアを作る(翻訳する)ことをローカライズするなんて言うけれど、100%ローカライズされたWindowsは25言語くらいしか存在しない。
http://www.microsoft.com/globaldev/reference/oslocversion.mspx
という、使える人には使えるけど、関係ない人にはまったく意味のないリストを発見しました。
で、例えばカタロニア語の場合。

80% of the top level UI will be translated

だ。トップレベルのUIで80%のローカライズ。残りの20%はスペイン語だ。というかそもそも80%のローカライズのためにスペイン語Windowsをインストールした上で、カタロニア語Language Interface Packというのをインストールしなければならない。で、さらにInterface Packというのは(もちろん)完璧なローカライズではないわけです。言ってしまうとインチキみたいな方法を使っているのですね。詳細はよくわからないけどローカライズ版との違いは、
http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/winxppro/evaluate/muiovw.mspx
ここに詳しく書いてあると思います。もちろんこのためだけにこの仕組みを作ったわけではないんだけれど、こういうのを見るとマイクロソフトってすげーなと思います。でも80%までやるんなら100%までがんばれば?とかその一方で思ってしまうけど。
で、話はここで終わりではなくて、ここからは私の憶測ですが。
カタロニア語のInterface Packはきっとマイクロソフトがしょうがなく作ったのでは?マイクロソフト的には別にどうでもよかったんだけど。その根拠はこれ。

言語人口が600万ほどしかないカタルーニャ語圏の人間はカタルーニャ語でソフトウェアをなかなか手にすることができず、仕方なくスペイン語のソフトウェアを買うしかない場合も多々ある。この事態を重く見たカタルーニャ州政府が Microsoft WindowsMicrosoft Word などのカタルーニャ語版の作成のために補助金を出す意向だが、歴史的・社会的ないきさつもあってカタルーニャでの言語問題は複雑に紛糾しているといえる。
カタルーニャ語 - Wikipedia

お金出されたから作りました。みたいな。違うかな。でも考えてたら楽しくなってきたので、まあ、独り言ですが。