Joel on Software
毎日少しずつ、じっくりと読んでいたので時間がかかった。
ジョエルさんの考えていることがぶわぁーっと書いてあるんだけど、この本は「危険な本」に分類されます。他に危険な本は「ハッカーと画家」とか「プロ論」とか「旅々オートバイ」とかがあるんだけど、共通点は著者の力がすごいつよいってこと。もともと影響されやすいたちなので、こういう本を読んでるとその考え方にのめり込んでしまいそうになる。だけど最近はそういうこともわかってきたので読んでも平気になってきた。
何らかの形でソフトウェアに関わっているならばすごーく面白く読めると思います。「なるほど」とか「あー、あるある」とか思う。今回は気になったページにポストイットを貼付けながら読んでいったのだけれど、量が多くなりすぎたのでその中から抜粋していくつかを引用しておく。前後関係がわからないと意味わかんないかも。
ソフトウェアには5つの世界があると思う、という話をしてその最後のまとめの部分の一部。
誰かがあなたにメソドロジーについて話すとき、あなたがやっていることにどう適用できるか考えてみることだ。その人がどこからきたのかと考えてみることだ。どんな場合でも、私たちはお互いに学べることが何かあると思う。それぞれの世界には、それぞれの悩みの種がある。
122ページ「5つの世界」
ソフトウェア上のある問題を解決するためにどうするか、という話をしたあとで。
そこで私たちは1つの原理を得る。何ごとも見た目ほど簡単ではない。
269ページ「何ごとも見た目ほど簡単ではない」
だいぶ前だけど、日経ソフトウェアの連載でフリーのソフトウェア開発者のコラムがあったんだけど(今もあるかは知らない)、その人が「簡単ではありません」というタイトルのコラムを書いたことがある。それをすごく憶えている。
さいごは「これってほんとう?」というはなし。ジョエルさんがこれを書いたのは2004年7月13日の日曜日。
ここニューヨークでC++とCOMプログラミングができるWindows APIプログラマは年13万ドルほど稼いでいる一方で、マネージドコード言語(Java、PHP、Perl、そしてASP.NETでさえ)を使う典型的なWebプログラマが稼ぐのは年8万ドルだ。
339ページ「MicrosoftはいかにしてAPI戦争に負けたか」
うそくさい。まあ、おれなんかとはそもそものレベルが違うのだろうけどさ。やれやれ。
あと、おもしろかったところ。
とか、いろいろ。
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- 作者: Joel Spolsky,青木靖
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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