イノベーションのジレンマ 増補改訂版(ISBN:4798100234)

イノベーションのジレンマ」を読んでいる。先週、第一部を読み終わった。
最初は「なにやら小難しいなあ」と思っていたけれど段々とおもしろくなってきて、今では「これは下手な小説よりもよっぽど面白い」と思うようになった(企業とか技術革新とかに興味があれば)。副題は「技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」。日本語訳の初版第一刷が2001年7月と多少古さを感じるのは否めないけれど、この本で提示している考え方は今でもまったく古臭くないようだ。
少し引用。

本書で言う「技術」とは、組織が労働力、資本、原材料、情報を、価値の高い製品やサービスに変えるプロセスを意味する。すべての企業には技術がある。<中略>
イノベーション」とは、これらの技術の変化を意味する。
クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」 序章より

キーワードは「破壊的技術」「バリュー・ネットワーク」。
おすすめです。

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以下は個人的メモ。
バリュー・ネットワークとは、企業が価値を創造し、利益を追求していく枠組みのこと。バリュー・ネットワークは入れ子構造になった商業システム(製品と企業)、そのコスト構造などで決まる。
破壊的技術は新しいバリュー・ネットワークを構成する。それは当初、大企業にとってはちっぽけな存在であるため、大企業は破壊的技術を携えた企業が参入した低収益な下位市場から喜び勇んで手を引き、高収益な上位市場へと集中。しかしやがて・・・。

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とりあえずまとめ終わり。詳しくは読み直すこと。
よーし、これで第二部を読めるぞ。