ザ・サーチ
インターネット検索の誕生から現在そして未来までを、Googleの始まりから現在までの歴史にそって解説した本。こういった本にありがちな著者の独りよがりもあまりなく、インタビューも多く行っていて、あくまで歴史をちゃんと記録しているなと思う。検索に興味があれば満足して読めるのではないでしょうか。一方で、さすがにGoogleの裏側までは見えないので、データベースの仕組みとか、クローラの仕組みとかを期待して読むと肩すかしを食らうでしょう。
この本のサブタイトルは「グーグルが世界を変えた」なのですが、たしかにそうだなというのが率直な感想。Yahoo!とは明らかに違う(というか、Yahoo!はもともと検索には力を入れていなかったし)。自分自身、はじめてGoogleを使ったときのことは今でも憶えているし、それ以来ほかの検索エンジンはほとんど使っていない。たぶん、Googleがないと確実に生活に支障を来す。生活どころか仕事さえも。それってすごいよな、と改めて思った。
面白かったところ。
- 第4章「グーグル誕生」
- 第5章「一回5セントで10億ドル」
第4章はまさにグーグル誕生のストーリー。第5章はビル・グロスという人のストーリー。どちらかというと後者の方が面白い。この本のメインではないけれど引用。
しかしビル・グロスは間違いなく、インターネット経済の動脈部分を徹底的に改造するようなビジネスモデルを創造した。これによってグーグルは可能になったのであり、それだけでも驚異的なことである。
- 作者: ジョン・バッテル,中谷和男
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/17
- メディア: 単行本
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